しかし、イエスは彼らに言われた。「わたしだ。恐れることはない。」 (ヨハネの福音書6:20)
「5千人の給食の奇蹟」を目の当たりにした群衆が、イエスを王とするためにむりやりに連れて行こうとしていた。そのことを知ったイエスは、ひとり山に登って行った。イエスはよく一人になり、父なる神に祈っていた。この世の栄誉という誘惑を断ち切り、どこまでも父なる神の御旨に従っていこうとするイエスの姿がそこにあった。私たちも神とのふたりきりの時間を持つとき、神との関係を見つめなおし、神のみこころ、自分に与えられた使命を知ることができる。
弟子たちは湖畔に降りて行き、舟に乗り、カペナウムに向かう。しかし、その時、湖は吹きまくる強風に荒れ始めた。どこの岸からも遠い場所で、暗くて周りも見えず、舟は波に飲まれそうな状況。弟子たちは恐怖のどん底に陥った。しかし、そこにイエスが何と湖の上を歩いて近づき、こう声をかける。「わたしだ。恐れることはない。」
神は、私たちを襲う出来事のただ中に、そのお姿を現してくださる。そして、「わたしはイエス・キリスト、あなたの神である。そのわたしがここにいるのだから、あなたは恐れることはない」と語ってくださる。イエスを舟に迎えて、舟はほどなく目的の地に着いた。私たちの人生にイエスをお迎えするときに、神は私たちを人生の目的地に導いてくださる。人生のどんな場面においても、イエス様を迎え入れて、歩ませていただこう。