「あなたがたが、神が遣わした者を信じること、それが神のわざです。 (ヨハネ6:26)
イエスにパンを振る舞われた群衆は、なおもイエスの後を追ってガリラヤ湖を渡っていく。そしてカペナウムでイエスを見つけると、「先生。いつここにおいでになりましたか」と問うが、イエスは、それには答えず、彼らに一つのことを教える。あなたがたはパンを食べて満腹したが、「 なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい」と。
永遠のいのちというのは、人類の究極の望みであるとも言える。それはただ時間的に長いということではなく、喜びと平安の中で絶えることのない充実した生き方をすること。「働きなさい」という言葉に、彼らは、「私たちは、神のわざを行うために、何をすべきでしょうか」と問うが、イエスの答えは思いもよらないものだった。「あなたがたが、神が遣わした者を信じること、それが神のわざです」 (26)。
神は私たちの目に見える行動よりも、取り繕うことのない心を見られる。私たちがイエス・キリストを信頼し、神に人生を委ねて歩むことが神のわざであり、永遠のいのちに至る食物を得る方法だという。そして、人類が永遠のいのちを得るということこそ、神の何よりの願いであり、そのために神の子イエスはこの世に来られ、十字架でその肉を割かれ、私たちが永遠に生きるいのちのパンとなってくださった。神が私たちに差し出してくださったものを、ただ感謝を持って頂いて歩もう。