神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
(ヨハネの福音書 3章 16節)
(詩篇22篇より)
詩篇22篇は、「どうして私をお見捨てになったのですか」という、誰しもが持つ苦悩の叫び。多くの場合、神はその問に対して沈黙なさるが、苦難は信仰者の忍耐、品性、希望を生み出す。
キリストが十字架上でいまわの際に発したのもこの詩篇の冒頭だった。本来ならば自ら神に逆らった私たち人間が発しなければならないこの言葉を代わりに発した神のひとり子キリスト。人のためにいのちを捨てる神の愛がそこに現された。神は私たち人間を見捨てることはないのだ。