神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。(コリント人への手紙第一 1章 25節)
(ヨハネの福音書11章より)
イエスを疎ましく思うユダヤ人の指導者たちは、最高法院でイエス様の処遇について頭を悩ます。祭司長カヤパの「一人の人が民に代わって死んで、国民全体が滅びないですむほうが、自分たちにとって得策だ」(50)という発言により、イエス様はいのちを狙われていく。しかし、このことばは、神の人間を救済するキリストによる贖いのご計画を預言するものとなった。罪のない神の子キリストが人間の罪を身代わりに負って十字架で処刑されるという「愚策」こそが、神の義と愛を全うし人間を救うただ一つの方法であり、そこに神の愛が表されている。