「アブラハムは神を信じた。それで、それが彼の義と認められた」という聖書のことばが実現し、彼は神の友と呼ばれたのです。(ヤコブの手紙 2章 23節)
神はアブラハムと友として親しく交わる。アブラハムの甥の一家が住むソドムの町が神に反逆し罪にまみれていることを知った神は、その有様を確認してから、その町を滅ぼそうと向かわれているその途中で、アブラハムのもとを訪れたのであった。このことを打ち明けられたアブラハムは、ロト一家の愛のゆえに、もしソドムに何人か正しい者がいたら、悪い者と一緒に滅ぼしてしまっては神の公正さが損なわれると、神の立場に立って、赦しを懇願する。この赦しの構図は、一人の正しいキリストのゆえに多くの人が赦されるというキリストの姿を彷彿とさせる。
キリストは、私たち人間を友と呼び、私たちのためにいのちを捨てることで、本当の愛を示してくださった。主を信じて歩む私たちも、神のほんとうの愛に生きることができる。神は「あなたは、わたしの友アブラハムの裔だ」(イザヤ書 41章 8節)と私たちに語りかけてくださっているのだ。