主はご自分の契約をとこしえに覚えておられる。命じられたみことばを千代までも。(詩篇
105篇 8節)
(創世記19章より)
神は、あまりに堕落した町を天から硫黄と火を降らせて滅ぼされた。アブラハムはかつて甥のロトが住んでいたその町を見つめていたその時、「神はアブラハムを覚えておられた」(29)。不安定な信仰とも言えるロトの歩み、そして父親を泥酔させて父の子を設け子孫を残したロトの娘たち。しかし、その子孫を通して何と人類の救い主キリストが生まれるという不思議な神の摂理が働く。いかに人間が罪深くても、キリストの贖いのわざはそれを覆うほど主の恵みは大きく深い。アブラハムが信仰により義と認められたように、神は主を仰ぎ信じる者を受け入れ、永遠のいのちを与えられる。神は、アブラハムと交わした人類の救いの約束を決して忘れることがないのだ。