永遠のいのちとは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです。(ヨハネの福音書 17章3節)
(ヨハネの福音書17章1-5節より)
キリストは弟子たちへの告別説教を終えると目を天に上げて父なる神に祈り始める。まず「あなたは子に、すべての人を支配する権威を下さいました。……子が永遠のいのちを与えるためです」と祈る。キリストは人に仕え、人のために死に、人にいのちを与えるための一切の権威が与えらている。だから人類の救いの道は、唯一キリストだけなのである。
そして「永遠のいのちとは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです」という言葉は、日々、神と交わり、神とともに歩み、神を深く深く知っていく営みこそが永遠のいのちの真髄なのである。この言葉は、人間の成功や自己実現のための手引書として聖書を利用しようとする誤った思考への戒めでもある。
「私たちは知ろう。主を知ることを切に追い求めよう」(ホセア書 6章 3節)とあるように、主を深く知っていくことで、キリストがいのちを捨ててまで私たちに与えてくださった永遠のいのちを豊かに生きていきたい。