主よあなたはご恩寵のうちに私を私の山に堅く立たせてくださいました。
(詩篇30篇7節)
(詩篇30篇より)
ダビデは、神の顕現の場、神が臨在し神との交わりが許されている場を「私の山」と表現している。「主よあなたはご恩寵のうちに」というところをある英語の聖書では「You, Lord, were my friend」と訳されている。「人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません」(ヨハネの福音書 15章 13節)と語ったキリストが十字架で死に人類の罪を贖ったことで、神が私たちの友となってくださったことが証明された。ダビデは「あなたが御顔を隠されると私はおじ惑いました」と歌うが、霊的な目が曇り神を仰ぐことが困難な時でさえ、神は御顔の輝きを私たちに向けてくださり、慰めと励ましを与えてくださる。
モーセが生涯を閉じる時にピスガの頂きから約束の地カナンを見たように、私たちもキリストにあっていつも神の臨在に触れ、神の御顔を拝し、天の御国を望み見ることができることは、何と幸いなことであろうか。