光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。
(ヨハネの福音書 1章 5節)
(ルカの福音書 2章8-18節より)
キリストがこの世に誕生したことを一番初めに知らされたのは、一介の羊飼いたちであった。突然天からの光に照らされた彼らは、天の軍勢が神を賛美している光景を目の当たりにする。
全世界のすべての者の救い主の誕生について、飼い葉桶に寝ておられる姿がそのしるしであると天使は告げる。神のひとり子が汚くて臭い場所に最も弱く小さい姿となって現れたのは、神のあり方を捨てて人に仕えるという驚くべきキリストの謙卑の姿であった。羊飼いたちは大急ぎでその幼子キリストを探し出し、礼拝をしたあとそれを人々に伝えた。人々はその驚くべき神のみわざを聞いて神を怖れた。
神は、この世的に優れた者よりも、神の御旨を畏む者を尊く用いてくださる。そこに神の栄光が現される。そしてキリストの光に照らされた者は、羊飼いたちのようにこの世にあって天の御国を垣間見て、その前味を味わう恵みにあずかる。新しい年も、主の栄光を仰ぎつつ日々を歩んで行きたい。