この方こそ神の子です(使徒の働き 9章 20節)
(マタイの福音書27章より)
十字架につけられたイエス様が十字架で大声で叫んだ言葉「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」は、詩篇22篇の冒頭部分。このメシアの贖いの預言をご自身が成就するという、イエス様の最後のメッセージであった。イエス様が息を引き取った時、「神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた」(51)のは、キリストの贖いによってきよい神と汚れた人間との隔ての壁が取り払われたことが表されている。キリストを信じる者は神と交わる者とされたのだ。そしてそれまでイエス様をののしりあざけっていたローマ人の兵士は、イエス様の最期見て、「この方は本当に神の子であった」(54)と漏らしたのであった。
キリストのことばとそのみわざを真っ直ぐに見るならば、私たちは、そこにまことの神を見ることができる。この方こそ、神の子キリストであり、この方以外に救いはない。この神の愛のみわざが、私たちのうちに起こる、それが神の贖いのみわざ。この愛のうちに私たちは生きることができる。