人を恐れると罠にかかる。しかし、主に信頼する者は高い所にかくまわれる。
(箴言 29章 25節)
(創世記20章より)
信仰の父と呼ばれたアブラハムも弱さのゆえに失敗をしてしまう人間であった。彼は人を恐れるあまりに嘘をつき、人を神が望まれない行動に導き、やがて多くの人に禍をもたらしてしまう。エジプトにおいてアブラハムは、妻サラの美しさのゆえに、自分は殺されてしまうことを恐れて、サラを妹だと嘘をついた。ここでは同様の失敗を繰り返してしまう。
今度はゲラルの王アビメレクがサラを召し入れたのだが、神は主を仰いで正しく生きるアビメレクを顧みて、サラがアブラハムの妻であることを知らせ、彼女をアブラハムに返すように命じ、もし従わなければ死ぬことになる、と警告する。
私たち人間が一番恐れるべきお方は神である。自分の身を守ること、社会生活で人と平和裏に物事をすすめることも大事だが、あまりに人を恐れると神のみこころを損ねてしまうことがある。しかし、「主に信頼する者は高い所にかくまわれる」(箴言 29章 25節)とあるように、神は私たちのたましいを守ってくださるお方。
この神を恐れ畏んで、神のことばに耳を傾け、歩んでいきたい。