何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
(ピリピ人への手紙 4章 6節)
(使徒の働き16章より)
第2回の宣教旅行に出かけたパウロ一行は、アジアでみことばを語る計画を立てるが思いどおりに進まず、コースを変更して進む。しばらくして、今度はビティニア地方へと向かおうとするが、やはりその計画は阻まれて反対の西へと進んでいくことになる。そのことを聖書は「聖霊によって禁じられた」「イエスの御霊がそれを許されなかった」と記し、宣教の働きの主権は神にあることが強調されている。
思いどおりに事が運ばないことがあるが、人の思いと神のみこころは違うことがあり、人の最善と人智を超えた神の最善とは違うということを私たちは心に刻んでおかなければならない。
このあと、神は、マケドニアに福音宣教することが御心であることを夢でパウロに明かされ、一行はそこに向かっていく。
私たちは、ずっと後になって神の御心がどこにあるかわかることがある。人間の弱さをも、不条理と思えることも、すべては神の御手の内にあることを覚え、神が私たちを鍛え、整えて、神の時に用いてくださることを信じて歩んでいきたい。