マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」
(ルカの福音書 1章38節)
乙女マリアに天使が現れ、彼女に男の子が生まれることを告げ、名を「主は救い」という意味の「イエス」と付けよと命じた。乙女が身ごもり、子を生むという、それは聖霊によってなされる奇跡であった。
すべての人を罪から救うキリストを胎に宿すということに恐れ戸惑うなか、マリアは「どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」と祈る。
クリスマスは、2千年前にイエスラエルに生まれた一人の赤ちゃんの誕生を祝うものではなくて、今生きている自分に神が触れてくださり、神がみわざをなしてくださること、みことばが自分のうちに“受肉"することを、敬虔に受け止めていくこと。
神の栄光のために、この身を主に差し出していく、そのことを思いながら待降節を過ごしたい。