主を求めよ、お会いできる間に。呼び求めよ、近くにおられるうちに。"
(イザヤ書 55章 6節)
イエス様はユダヤ人たちに捕らえられて総督ピラトのところに連れてこられ、民を惑わし自分が王だと言っている者だと訴えられる。ピラトが「あなたはユダヤ人の王なのか」と尋ねると、イエスは様は「あなたがそう言っています」と答え、自分を訴える言葉の中に真理が隠されていることを語る。
嫌疑不十分であると判断したピラトは、エルサレムに来ていたヘロデ王のところに身柄を送る。イエス様の噂を聞いていたヘロデは、大いに興味を持つが、尋ねても望むようには答えないイエス様に業を煮やし、またピラトのもとに送り返す。
ローマから地方総督として遣わされてきたピラトとユダヤを治める王ヘロデは、主導権を争う緊張関係にあったが、急にこの時から仲良くなった。イエス様を共通の敵、厄介者としたのである。ピラトもヘロデも、救い主、いのちの主を目の当たりにしながら、群衆の声に負けて、自分可愛さにイエス様を見殺しにしてしまう。しかし、彼らは一番尊い永遠のいのちを損なう結果となったのである。
キリストにあるいのちを得るのも捨てるのも、どのようにイエス様と関わっていくかにかかっている。