私たちの福音は、ことばだけでなく、力と聖霊と強い確信を伴って、あなたがたの間に届いたからです。(テサロニケ人への手紙第一1章5節)
パウロは、第二次宣教旅行において開拓したテサロニケ教会を励ます手紙の冒頭で、「私たちは、あなたがたのことを覚えて祈るとき、あなたがたすべてについて、いつも神に感謝しています」と書いている。この感謝は、激しい迫害にあっても彼らの信仰が守られていることに加えて、彼らが「神に選ばれていること」(4)、すなわち彼らを通して神の栄光が現されていることのゆえであるといえる。
宣教はことばをもってなされていくが、パウロは、福音が力と聖霊と強い確信を伴って届いたと語る。御霊の力によって初めて人の心が開かれ主を信じる信仰が与えられる。そして御霊の力によって、神との愛の絆がさらに強くされていく。私たちは御霊によって福音に生きることができるのである。