主を求めよ、お会いできる間に。呼び求めよ、近くにおられるうちに。"
(イザヤ書 55章 6節)
(使徒の働き17章)
パウロの話に興味を持ったアテネの人々によって、パウロはアレオパゴスで会衆に話す機会が与えられた。
町中が偶像で溢れているのを見て憤ったパウロだが、それを頭ごなしに否定するのではなく、まず、「あらゆる点で宗教心にあつい方々だ」と彼らに理解を示す。そして「知られていない神」が祀られていることに触れて、人間が本当に知るべきお方は、まことの神であると話す。そして人間に作られた神でなく人間を造った神こそが本当の神であると説く。
「知れ。主こそ神」(詩篇 100篇 3節)とあるように、神に造られた人間が何よりも求めなければならないのは、まことの神。そして神を深く知ることこそが、人生の喜びなのである。