あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。(ローマ人への手紙 12章 1節)
(コリント人への手紙第一16章より)
パウロはコリント教会に宛てた手紙で献金について「ガラテヤの諸教会に命じたとおりに、あなたがたも行いなさい」と言及する。神を信じる者は、神のからだである教会の営みのために献げ物をささげるが、それは神への愛をあらわすものであって、決して教会が信徒を苦しめるものとなってはならない。コリント教会の分裂分派の問題の根源は愛の欠如であるとして、愛の章と呼ばれる13章では愛の重要性が強く説かれている。「わずかだけ蒔く者はわずかだけ刈り入れ、豊かに蒔く者は豊かに刈り入れます」(コリント人への手紙第二 9章 6節)とあるように、神は私たち人間に、神と愛の関係を築くように、その愛の喜びに生きるようにと招いてくださっている。キリストはいのちを献げて私たち人間への愛をあらわしてくださった。その愛にどう応えられるだろうか。私たちの存在そのものを神に献げ、愛の喜びの中に歩んでいきたい。