すべての兄弟たちが、あなたがたによろしくと言っています。
(コリント人への手紙第一 16:20)
(コリント人への手紙第一 16章より)
自分が開拓したコリント教会が、派閥争いをしたり自分の賜物を誇ったりと分裂していることを聞いたパウロは、彼らを叱責し諭すためにこの手紙を書いた。しかし最後のあいさつの部分では、温かい励ましのことばを彼らに贈っている。
「アジアの諸教会がよろしくと言っています」(19)「すべての兄弟たちが、あなたがたによろしくと言っています」(20)と、キリストのからだとして繋がっているすべての教会の兄弟姉妹が、心配し、応援し、励ましていることを、目が弱く執筆は誰かに口述筆記させることが多かったパウロがここでは自分の手で筆を握り、強い気持ちで書いている。そこには、どんな人をも決して見放さず見捨てないキリストの愛が込められているはずである。
私たちは、どんなに弱く欠けがある者であっても、主にあって励ましに包まれていることを感謝しつつ、霊的な大人として成長していくものでありたい。