恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。
(使徒の働き18章9節)
(使徒の働き18章より)
マケドニアでの宣教に対する迫害が激しく、パウロは一行より先にギリシャまで来ていた。コリントでは天幕作りで生計を立てながら宣教をしていたパウロだが、そこに心強い同労者であるシラスとテモテが合流し、みことばを語ることに専念し始める。
心を頑なにしているユダヤ人たちは、みことばを拒絶しパウロをののしる。それまでの迫害で、「弱く、恐れおののいていました。」(コリント人への手紙第一 2章 3節)と告白しているパウロだが、神は「恐れないで、語り続けなさい。…この町には、わたしの民がたくさんいるのだから」(9,10)と励ましのことばをかける。そこで彼はコリントに一年半腰を据えて宣教に励み、コリント教会が確立する。
神はご自身がお造りになったすべての人を惜しまないではおられない。その思いを持って私たちはみことばを語る者とされたい。「宣教は、…御霊と御力の現れによるもの」(コリント人への手紙第一 2章4節)なのである。