手を伸ばしなさい。(マタイ12章13節)
(マルコ5章25-34節より)
12年間長血を患っているひとりの女性は、医者にひどい目にあわされ、財産を使い果たしてその病状はますます悪化してしまう。当時は汚れた者とみなされたその病のため、彼女は肉体的、精神的、経済的、社会的に絶望の淵に立たされてしまっていた。そんな時、イエス・キリストのうわさを聞いた彼女は、「あの方の衣にでも触れれば、私は救われる」と信じて、イエス様のもとに行き、群衆をかき分け近づき、後ろからそっとイエス様の衣に触れる。その途端、彼女の体は癒やされた。すぐさまイエス様は振り向いて「だれがわたしにさわったのか」と捜し始める。恐る恐る進み出て事情を話す彼女に、イエス様は「あなたの信仰があなたを救ったのです」と彼女の信仰をたたえた。
私たちを捜し、見つけ出し、優しく励ましの声をかけてくださる神様。このお方に救いがあると信じ、イエス様のもとに行き、主の懐にこの身を任せるときに、主のみわざが成る。それが神様に手を伸ばすということなのである。