神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。
(コリント人への手紙第二 1章 4節)
(ガラテヤ人への手紙 2章10-14節より)
エルサレム教会での会議において「貧しい人たちのことを心に留めるように」と進言されたパウロだが、彼はそれまでに困窮の中にあるエルサレム教会を覚え、諸教会から支援金を集め、届けていた。またパウロは、割礼派の人々の目を恐れて異邦人との交わりを断ったペテロに対して、異邦人を律法を持たない民として蔑んでいながら、福音の真理にまっすぐに歩んでいるとは言えないその行いを強く非難したことを語る。
ユダヤ人に対してはユダヤ人のように、異邦人に対しては異邦人のように、「すべての人に、すべてのものとなりました」と、どんな人にも寄り添う姿勢を見せたパウロだが、それは人間に寄り添うために神の御姿を捨ててこの世に降られたキリストの姿と重なる。
インマヌエルなる神であるキリストは、どこまでも私たちに寄り添ってくださり、ともに喜び、ともに泣いてくださる。そして、そのキリストの霊を宿す私たちは、今度は人に寄り添う者となっていく。