わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、またあなたの後の子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしは、あなたの神、あなたの後の子孫の神となる。(創世記 17章 7節)
(ガラテヤ人への手紙 3章15~18節より)
パウロは「信仰義認」について語っているところで、「人間の契約でも、いったん結ばれたら、だれもそれを無効にしたり、それにつけ加えたりはしません」(15)と、この世のものであっても契約は揺るがないものであるので、神の契約はなおさら確固たるものであることを語る。
そして、神のアブラハムへの祝福の約束について、「あなたの子孫に」と単数形で語った言葉はキリストのことであると説明する。「ちょうど一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、一人の従順によって多くの人が義人とされる」(ローマ人への手紙 5章 19節)とあるように、アダムの罪によって死と呪いが全人類に広がったように、一人のキリストによって神の祝福の契約はすべて主を信じる者にとって有効となるのである。
律法を行うことにはよらず、神は約束を通して、私たちに相続の恵みを下さった。「天上にあるすべての霊的祝福」(エペソ人への手紙 1章 3節)を相続できるという、このとこしえの恵みの契約に感謝しつつ歩んでいきたい。