そこで神は、約束の相続者たちに、ご自分の計画が変わらないことをさらにはっきり示そうと思い、誓いをもって保証されました。(ヘブル人への手紙 6章17節)
(創世記 26章23-33節より)
イサクは、ベエル・シェバに移り住んだが、そこはかつて父アブラハムが掘った井戸があり、アビメレクと盟約を結んだところである。かつて神がアブラハムに祝福の契約を語ったこの地で、イサクも神の約束の声を聞き、神の祝福を相続したことを確認したイサクは、ここに祭壇を築き神を礼拝する場所とした。
そこへ、アブラハムの時代同様、この時代のアビメレクもイサクの家の勢力を恐れ、平和協定を結ぼうと訪れてきた。かつて彼らによって何度も井戸を埋められたイサクだが、その報復をすることなく、彼らをもてなし、平和の盟約を結ぶ。
これは、「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」とイエス様が語ったように、神がご自身に敵対する人間を愛し、尊い犠牲を払って人類に救いの道を用意なさり、人が悔い改めることを待っておられる姿と重なる。
この地は、アブラハムが井戸の所有者であるという証拠として7頭の雌羊をアビメレクに与え盟約を結んだことから、「べエル・シェバ」と名付けられた(「井戸」=ベエル、「7」または「誓い」=シェバ)。
神が人と結ばれた祝福の誓い、平和の契約を覚える場所として、私たちもこの場所を覚えていたい。