わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。(ヨハネの福音書 8章 12節)
(使徒の働き 22章1-11節より)
暴動まで起こして自分を捕らえ殺そうとするユダヤ人にとり囲まれたパウロだが、騒ぎを収めに来た千人隊長から弁明の機会を得て、群衆に向けて話し出す。このような危機的な状況の中でも、「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても」(テモテへの手紙第二 4章 2節)ということば通り、彼は逆境の中にあってもそれをキリストを証しする好機として用いたのである。
厳格なユダヤ教徒として最高の教育を受け、クリスチャンを異端として排除していたが、ある時復活の主の光に包まれ、主の声を聞いたと証しする。パウロは、メシア=救い主として聖書が預言していたのはイエス・キリストであったことを知り、宣教師として生まれ変わった。
聖書の知識をどんなに蓄えても、そのたましいがキリストの光に照らされない限り、人はまことの神を知ることができない。そして神の光は、どんなに暗い人生をも照らし、そこから新しく生まれ変わる力を与える。いつでもそのことを証しできる者でありたい。